2013/02/21お腹のかぜ「ウイルス性腸炎」が流行しています。
飛沫感染(インフルエンザ、かぜウイルスと同様に感染)や患者の唾液、嘔吐物などが付着した物に手を触れ、さらにその手で自己の口などに触れる、などで、感染します。従って、予防は、かぜ、インフルエンザと同様で、手洗い、うがい、手拭きなどを発病者と分けて使用する、むやみに便器や他人がよく触るドアノブなどに触れないようにする、などが必要です。現在、流行しているウイルス性腸炎は以下の3タイプです。
①胃や十二指腸、上部空腸の麻痺が原因で、嘔気、嘔吐、上腹部の痛み、張り感が主な症状のタイプ
38度程度の高熱が伴う場合もあります。基本的に、ほとんど下痢はありませんが、数日遅れて、若干下痢する場合もあります。
軽いムカムカ感、上腹部の張り、まれに経度の腹痛など、軽い症状が1〜2週間継続する場合もあるようです。
②下腹痛と水様下痢が多数回ある下痢中心タイプ発熱を伴うことが多いようです。
③悪心、繰り返す嘔吐、水様下痢、腹痛と吐き下しが両方あるタイプ
発熱をともなうこともあります。これはノロウイルスの可能性もあります。
いずれのタイプも点滴や内服治療など、主に症状を軽減する対症療法となります。
当院では、各患者様の症状に応じた処置を施行、お薬の内容も個人の症状に合致するよう各人ごとに調整して処方しております。