2023/12/19当院より論文が掲載されました。
World Journal of Gastroenterology誌 (IF=4.3, 米中国)に総説Reviewが新たに掲載されました。
消化管濾胞性リンパ腫の診断と遺伝子変異や免疫機構をターゲットにした新規治療薬についての総説です。
前回の総説に、遺伝子変異やその発現を調節するMicroRNAについての最新知見と、抗CD20/79Bモノクローナル抗体、2重阻害抗体、抗PD-L1抗体、レナリドマイド、PI3K阻害薬、抗EZH2阻害薬、CAR-T細胞療法など最新の免疫療法の基礎的な最新の知見を新たに追加し、ユニークできれいな図とともに解説してあります。
Takuya Watanabe.
Gene targeted and immune therapies for nodal and gastrointestinal follicular lymphomas
World Journal of Gastroenterology 2023 (In-press)
2023/10/01帯状疱疹ワクチンを実施しています。
帯状疱疹後の神経痛で困っている方が多いのを見て、
当院では帯状疱疹ワクチン(自費)の接種を開始しております。
- ●帯状疱疹とは?
帯状疱疹とは、身体の左右どちらか一方にぴりぴりとした痛みとこれに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状に現れる病気です。
身体の中に潜んでいた、
水痘帯状疱疹ウイルス
によっておこります。はじめて水痘帯状疱疹ウイルスに感染したとき(主に小児期)は、
水ぼうそう
になります。
水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内の神経節に潜んでおり、加齢やストレス、過労などが引き金となり潜んでいたウイルスが再び活動を始め、帯状疱疹として発症します。
- 特徴
60歳代を中心に50歳代から70歳代に多くみられますが、若い人に発症することもあります。
50歳以上は、80歳までに
約1/3の方が、帯状疱疹を発症します。
通常、この病気は皮膚症状が治ると痛みも消えますが、その後もピリピリとした痛みが持続することがあり、これを
帯状疱疹後神経痛
と言い、大変やっかいです。
痛みが1年以上にわたって続くことも希ではありません。 痛みが継続する場合は、主に麻酔科医師によるペインクリニックに通院されている方も多いようです。
- ●帯状疱疹後神経痛とは?
神経の損傷により、皮膚症状が治った後も3か月以上痛みが続いている状態を呼びます。
帯状疱疹を発症した50歳以上の約3割の方が、帯状疱疹後神経痛になると言われています。
- 治療:帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹ワクチンは下記の通り、現在2種類あります。
効果や費用などに違いがあります。
- (1)従来型生ワクチン(1回接種)
弱毒生水痘ワクチン 従来型 商品名:「ビケン」
弱毒化された生きたウイルスが含まれており、小児に使用する水痘ワクチンですが、帯状疱疹を予防する効果があります。
1回の接種で済みますが、有効性は約60%で、5年を超えると有効性が低下します。
接種費用は8,000円(税込) です。
- (2)シングリックスワクチン(2回接種)
不活化ワクチン 商品名:「シングリックス」(製薬会社:グラクソスミスクライン(GSK))
2か月間隔で2回接種(合計2本)が必要ですが、
予防効果が90%以上と高く、効果の持続も10年程度
見込まれます。
生ワクチンに比べると、注射部位の痛みや発赤、腫れやなどの副反応が多く出ると言われます。
接種費用は1回22,000円(税込)、(2回接種で44,000円(税込))です。
- どちらを勧めるか?
予防効果、効果の持続性の観点から、新しい、シングリックスワクチンをお勧め致します。
しかし、従来型も効果がないわけではありません。
ワクチンをご希望の方は予約されて下さい。
現時点で、ご希望の予約時間に接種できますが、コロナワクチン接種を第一に優先しますのでその際はご了承下さい。
※コロナワクチン4回目接種も行政の方針に沿って、対象者に接種を準備中です。
●50歳以上、70歳以上ともに、帯状疱疹後神経痛の発症は、シングリックス接種群で有意差をもって抑えられていました。
(50歳以上:グラクソスミスクライン(㈱)提供パンフレットより)
(70歳以上:グラクソスミスクライン(㈱)提供パンフレットより)
2023/09/28コロナワクチン接種予約はしばらく中止となります。
新潟市より、国からのワクチン供給スケジュールが10月7日以降示されていないことから、
予約を一時的に中止するよう連絡がありました。
コロナワクチン接種予約はしばらくの間、中止となりますのでご了承ください。
予約再開時には、再度、当院HPにてご連絡いたします。
なお、予約中止の状況については新潟市のHPをご参照ください。
よろしくお願いいたします。
2023/09/14インフルエンザ予防接種の予約受付について
インフルエンザ予防接種 (2023年度) の予約を受付けます。
[接種開始]
当院では、令和5年10月17日(火) より接種開始予定です。
[対 象 者]
当院は、高校生(15歳)以上の方に接種しています。
●まず当面は、当院かかりつけの方、またはそのご家族の方、6か月以内に受診したことのある方を優先して受付致します。
※なお、今後の予約状況等により接種対象者の範囲を変更することがあります。御了承ください。
[費 用]
通常 4,100円 (税込)
●65歳以上の方は 1650円、生活保護を受けている方は無料です。
[接種日等]
“予約制” となります。“予約のない方” の接種はお断りします。
●予約時間は、目安です。当院は、インフルエンザワクチン接種より、保険診療の 1) 具合の悪い方の診療、2) 通常の予約の方の診療、3) 内視鏡検査を優先します。接種まで多少お待ち頂く場合があります。通常診療の他の患者さんのためにも、ご協力ください。
●かかりつけの方は、定期受診時か、お電話にてご予約ください。
●インフルエンザワクチン接種のみの方は、診療日の 12時頃から (月から土曜)、17時頃から (月, 火, 水, 金曜)、接種する予定です。
●当院かかりつけの方(定期的に受診され処方を受けている方)は、受診時に接種できます。ただし、必ず事前にお電話か直接来院にてご予約ください。
[留意事項]
●“予約のない方”の接種はお断りします。
●当院では、打ち間違えや混乱を避けるため、コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同日接種は行いません。
ただし、コロナワクチンとインフルエンザワクチンの互いの接種間隔は特に定めません (翌日以降なら接種可とします)。
皆様のご理解、ご協力のほど、よろしくお願い致します。