2021/05/07当院のピロリ菌除菌の現状
当方は、日本ヘリコバクター学会 ピロリ菌感染症認定医です。
ピロリ菌を除菌する目的は、以下の2点です。
- 1.胃十二指腸潰瘍再発防止
- 2.胃がんの発生率を約30%低下させるこれが最重要
当院では、平成24年6月より平成28年6月までの4年間で431例のピロリ菌陽性の方を除菌(1次除菌)しました。(年間約100例の新規の方を除菌)
なお、4年間での2次除菌例は100例でした。
除菌前には胃カメラ検査が必須です。
除菌治療は7日間自宅で内服する比較的簡単な治療です。
しかし、軟便、下痢、味覚障害、発疹(薬疹)などの副作用にも注意が必要です。
ピロリ菌除菌成功後の再感染は、成人では400人に1人という報告があり、ほとんど再感染はなし、と考えて頂いて結構です。
成人は再感染成立させないための免疫機構が十分備わっているためです。
家族生活や性交渉などでも通常は再感染はおきません。
また、除菌に成功された方は、1年経過されたら、再度、胃カメラ検査を受けることが推奨されております。
当院では以下の方を対象に保険診療下での除菌治療をしています。
- (1)ピロリ菌陽性を指摘された方
- 当院を受診されてください。当院でます、胃カメラをして、慢性胃炎(ピロリ感染胃炎)を確認、胃がんのないことを確認して、除菌することをお勧めします。
- (2)ピロリ菌陽性、胃カメラもすでに終了し、除菌を勧められた方
- 当院を受診されてください。初診時に、除菌薬を処方します。検査結果と内視鏡写真が必要ですので、検診時の資料をお持ちください。
- (3)胃カメラをしてピロリ菌検査を勧められた方
- 当院を受診されてください。ピロリ菌の有無を尿素腰試験またはピロリ菌抗体検査をしてチェックし、陽性なら除菌治療をお勧めします。
なお、当院ではピロリ菌存在診断、除菌治療等の自費診療は一切行っておりません。
新潟市ピロリ菌検診に該当する年齢の方は、受診券を持参してください。
詳しくは、当院へご相談ください。